2019-09-01

トウモロコシ

上海にて。日本ではあまり見かけない糯種のトウモロコシ。

〘インドネシア語-jagung(ジャグン)英語-Corn  中国語-玉米(ユーミィ)yù mǐ  タイ語- ヒンディ語- ベトナム語-  〙

名前の由来は並びのよい粒から?

by Kakifuji Makami

インドネシア料理で、トウモロコシをそのまま食べるものを見たことがあるかたはいらっしゃるだろうか?私はまだに目にかかったことがない。見るのはもっぱら、サユール・アッサムという野菜スープの中に輪切りに入っているものだけ。プリプリしていて、スープの酸っぱさと対照的に甘く感じておいしい。

インドネシア語でトウモロコシはjagung。動詞化してmenjagungになると、「芽生える」という意味にもなる。子供の歯が生えてきたときにも使う動詞である。

ところで、インドネシアにはトウモロコシも関係する不思議な予言が存在する。
それは、東ジャワを支配していたクディリ王国で、12世紀に在位していたジョヨボヨという王が残したとされるものだ。内容は、「白い水牛がジャワに来て,長期間滞在する. 彼らは黄色い猿によって駆逐されるが,猿は僅かトウモロコシの寿命の期間留まる. その後,混乱の時期を経て,ジャワは其処の人々自身のものとなる」とある。果たして、アメリカから大航海時代に輸入されてきたとされるトウモロコシが、ジョヨボヨ王の時代にあったのかは謎であるが、歴史のロマンを感じるエピソードである。

参考:ジャワ探究―南の国の歴史と文化 井口正俊著

タグ: ,
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です