2019-08-01

ピーナッツ

日本でも秋には生のピーナッツが食べられる。

〘インドネシア語-kacang tanah(カチャン・タナ)英語-peanut  タイ語- ヒンディ語- ベトナム語-  中国語-花生(ファシォン)huā shēng〙

インドネシア料理に欠かせない「地面の豆」

by Kakifuji Makami

豆類全体はkacang(カチャン)、土地・地面という意味のtanah(タナ)がつけば間違いなくそれはピーナッツのことだ。

インドネシア料理にピーナッツは欠かせない。たとえば、インドネシアの代表的な焼き鳥料理、サテ・アヤム。さまざまな種類のスパイスとピーナッツをふんだんに使ったソースで食べる焼き鳥は、日本の焼き鳥とはまた違った旨さが味わえる。ガドガドと呼ばれるサラダにもピーナッツソースは欠かせない。ドレッシングのように、野菜と絡めて食べるのがおいしい。

このピーナッツソース、作る人によって味はそれぞれ違う。国土の広いインドネシアでは、その地方独特のレシピもあるうえ、作り手によってそれぞれ隠し味があったり、調味料やピーナッツの量が違ったりするので、ぜひいろいろな場所でお試しあれ。濃厚ながらさらっとしたソースを作る人、甘いというよりは辛めのソースを作る人、ピーナッツのゴロゴロ感があるソースを作る人・・・あなたのお気に入りを見つけてほしい。

アイス・カチャンという名のかき氷

by Takashima Keiko

Ghim Moh市場にて。Annie’s Peanut Ice Kacang

シンガポールにアイス・カチャンというかき氷がある。その名の通り豆入りのかき氷で、さっぱりとした甘さの中に塩味のトウモロコシなどが入っているのが特徴。

もともとマレーシアから伝わってきたスイーツだが、シンガポールで味も名前もちょっとずつ変化したようだ。カチャンのスペルがkacangではなく、kachangと若干英語っぽくなっているお店もある。

シンガポールに住んでいたころ、ご近所のホーカーで食べていたのは、小豆のほかに香ばしいピーナッツがたっぷりかかっているタイプ。ピーナッツもカチャンのひとつのはずだけど、このお店のアイス・カチャンは名前の頭にpeanutと付いていることも、カチャンが豆ということも、知らずにただただおいしく食べていたなあ。残念ながらこのストールはその後閉業。もう食べられない、幻の味となってしまった。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です