2019-12-04

タイバジル

tomato
タイバジルはインドシナの香り。

〘タイ語-โหระพา(ホーラパー)h̄oraphā 英語-Thai basil(タイバジル)  中国語-  インドネシア語- ヒンディ語- ベトナム語-  〙

ホーラパーとガパオのこと

by Takashima Keiko

thaibasil

購入したタイバジルに根がついたので、
鉢植えにして秋まで堪能。

この夏、新大久保の食材屋さんで新鮮なタイバジル(ホーラパー)を見つけた。以前に比べると手に入りやすくなってはいるが、ここまでフレッシュなものにはなかなかお目にかかれない。何に使おう?とわくわくしながらレジに並ぶと、タイ人の店員さんが手を止めて、「これ、ガパオと違うよ」という。

なるほど、“ガパオライス”ばやりで、ガパオを買いたがる人が多いんだな、きっと。ガパオはホーリーバジルとも呼ばれるので、「ホーラパー」の名前がついているタイバジルと間違って買わないように親切に教えてくれたのだろう。やさしいなあ!でも、私が今欲しいのはこっちのほう。

thaibasil

初めてタイバジルを意識したのが、このフォー。シンガポールのアジア文明博物館にあったIndochineにて(2008年撮影)

それにしても、ガパオがホーリーバジルで、ホーラパーがタイバジルだなんて、じつにややこしい。いまだに一瞬考えないとどっちがどっちか分からなくなる。タイ名か英名か、どちらかだけしか知らないほうがよかったかも。

ふと考える。「タイバジル」「ホーラパー」どちらにしてもタイ。ガパオも、そしてパクチーもタイ語。いずれもアジアのいろいろな国や地方で食べられているハーブなのに、日本ではタイ語で呼ばれているというのはちょっとおもしろい。それだけタイレストランが多いから?いやいや、中国料理のほうがもっと多いはずだけれど、「香菜=シャンツァイ」という言い方はいつの間にか淘汰され、パクチーになった。そのいきさつ、調べてみたら案外おもしろいことが分かるかもしれない。

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