〘インドネシア語-Durian(ドリアン)英語-Durian(ドリアン) タイ語-ทุเรียน ヒンディ語-डूरियन ベトナム語-sầu riêng 中国語-榴莲、榴梿(リウリエン)liú lián〙
ザクロ+ハス=ドリアン?
外来語を表すとき、日本にはカタカナという便利なものがあるが、中国語は全てが漢字で表記される。ある日、飛行機で「波音」という文字を目にした。[波bo1 音yin1]=ボーイン、ボーイング社のこと。なるほど、当て字を使うのね。波音でボーイング、なんかかっこいいと妙に感心。
食材でも当て字を使っているものを探してみる。榴莲(榴liu2 莲lian2)=リウリエン。 発音は日本語のドリアンとは少し離れるけれど、英語に近い。正直、榴(ザクロ)と莲(ハス)からドリアンはなかなか連想できないが、なんとなく食べてみたい感じもする。新しい外来語が生まれるたびにあれこれ議論が繰り広げられるのかな?
「刺だらけ」という名を持つドリアン
果物の王様とも名高い、この強烈な匂いを発するフルーツの名を知らない人はいないはず!でも、「ドリアン」がインドネシア語ということを知っている人は少ないのでは? もちろん、インドネシア語は制定される際にマレー語を多く採用していることから、ドリアンはマレー語という方もいるかもしれないが、今回はインドネシア語での側面を。
Duriはインドネシア語で「棘」、後ろにanという接尾辞をつけて名詞化している。「棘だらけ」という命名だそう。このドリアン、インドネシアではことわざに登場するくらい親しまれている。
Bagai mendapat durian runtuh! (バガイ・メンダパット・ドリアン・レントゥ)「落ちていたドリアンを手に入れたようなこと」つまり、思わぬ幸運に恵まれたという意味。日本語で言うところの「棚からぼたもち」である。
インドネシアでは、ドリアンを生で食べるのはもとより、チップスやキャンディーなどに加工されて売られている。生で食べる勇気のない人は、チップスから挑戦するのがおすすめ!カラッと揚げてあり、強烈な匂いは抑えられているので、誰でもおいしく食べられるはず。
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