〘中国語- 黄秋葵(フゥァンチィゥクゥイ)huáng qiū kuí 英語-okra(オクラ)、Lady’s finger インドネシア語- タイ語- ヒンディ語- ベトナム語- 〙
夏野菜なのに名前に秋が付く理由
夏野菜の主力選手オクラ。中国で一般的に食べられるようになったのはつい最近のことらしいが、スーパーやレストランでもわりとよく見かける。こちらでの呼び名は「黄秋葵」。あら、オクラって秋の野菜だったの?? 一年中いろんな野菜が簡単に買える世の中、食材の旬がいつなのか、いまひとつ自信がない。慌ててかつこっそり調べてみたけど収穫期は夏。やっぱり夏野菜だ。それなのになぜ「秋」?
もうお気づきの方もいるかもしれないが、私たちが思う夏は旧暦ではすでに秋。日本では旧暦の存在はだいぶ薄くなってしまっているが、中国ではわりとしっかり残っている。お正月は西暦の1月1日よりも旧暦の1月1日、つまり旧正月を大切にすることはよく知られている。さらに上海に来て驚いたのは誕生日を旧暦で祝う人もけっこういるらしい。私も早速スマホのカレンダー設定で旧暦表示をオンに切り替え、自分の誕生日を調べてみた。今まで全く意識しなかった日付に急に親しみがわき、ちょっとうれしくなった。オクラも誕生日は旧暦で祝う派なのかな。
それと、オクラというと緑のネバネバ野菜のイメージしか湧かないが、「葵」という文字がつくときれいなオクラの花も同時に連想させてくれる。これまで夏のスタミナ野菜という元気な印象が強かったけれど、「黄秋葵」という名で、オクラのかわいらしい一面を知ったような気がした。
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